ある時、アマゾンのタイムセールだったか、なんとなく目についたペンタックスの小さな8倍双眼鏡を買った。
覗いてみたら衝撃的だった。双眼鏡なんて昔は高価で手が出なかったものだが、今では安価にコンパクトでこんなにきれいに見えるんだなぁって。そのペンタックスの双眼鏡は間違いなく撒き餌であった・・・。
それから次々に双眼鏡を買い漁っては覗き比べるという沼にズブズブとはまっていくのにそう時間はかからなかった。
昔はカメラのレンズ沼にハマっていた(笑)。得られる画質はカメラよりレンズに依存することが多く、レンズは消耗品じゃなく資産だよねとか言いながら買い漁っていたものだ。
望遠レンズや広角レンズ、室内など暗めのシチュエーションや「きれいな背景ボケ」用に明るい大口径レンズなど、レンズを交換すれば様々な特徴のある写真を撮れるようになった。
特にこの「きれいな背景ボケ」なのだが、これは対象物はくっきりとシャープに、前背景のピントをふんわりとぼかすことによって対象物を浮き上がらせ、主役を強調させようとすることを言うのだが、つまるところ実際に肉眼で見るような立体的な感じに近づけようと苦労するわけだ。
それが双眼鏡を覗いてハッと気づく。肉眼と同じ2眼で見るから立体像なんだ。
どんなに苦労しようがカメラというのはしょせん単眼だ。まぁ、目的が違うのに比較してどうするんだという話でもあるのだが、双眼鏡の見え味に感動し、新たな趣味がまた一つ増えたのだった。
バードウォッチング
冬の間は2階の書斎にひきこもることが多い。
窓際に置かれた机でパソコンやら読書やら(たまに仕事やら)して、ふと窓外の景色に視線をやり、そのまま双眼鏡に手を伸ばす。
街の風景、空の雲、成田空港から飛び立つ航空機、庭に飛来する野鳥など・・。
興味が出て初めて、意外にたくさんの野鳥を身近に見ることが出来ることを知った。
庭に来る鳥だけでもメジロ、シジュウカラ、ジョウビタキ、モズ、アカハラ、セキレイ、ヒヨドリ、キジバト・・と結構多いものだ。
双眼鏡を買って、やはり王道はバードウォッチングだよなと庭の野鳥を見ていたら本気で面白くなり、双眼鏡で鳥の特徴を見ては図鑑と照らし合わせて覚えていった。子供用に買った図鑑は結局自分が一番読むことになった。
そのうち庭の野鳥だけでは飽き足りなくなり、川沿いや湖を散歩しながら水鳥を見たりして他のフィールドに遠征したくなった。こうやってカメラや双眼鏡を首に掛けて、ロマンあふれるバードウォッチャーとして目覚めていくのであるな。
双眼鏡レビュー
双眼鏡にもいろいろあり、見え味というか、視界の広さや倍率がもっと欲しいとか、外で使うなら防水がいいかもとか、夕景や星空も見たいから明るい大口径レンズがいいよねとかこだわりを持ち始めると物欲というのは止まらないわけで、いつの間にか集まった双眼鏡をせっかくなのでいくつかレビューをしようと思った次第である。
とりあえずまず一台買おう、旅行なんかで携帯品の一つとして持っていこうとかだと最初に紹介したペンタックスのタンクローがベストチョイスだと思う。レビュー数も半端ないのでかなり売れているのだと思う。
バードウォッチング用の双眼鏡
次の2台は外でバードウォッチング用に買ったものだ。バードウォッチングは8倍で口径30mmが見やすさと携帯性でバランスが良いらしい。確かに1点を凝視し続けるような場合は手ブレを抑えるために倍率が低いほどいいみたいだ。レンズも30mm以上あると視野が広くて飛び回る鳥を追いやすい。
両方とも見え味は似た感じだがニコンモナークほうがフジノンのよりひと周り小さくて持ち歩きやすい。
手ブレ補正機能付き双眼鏡
飛行機ウォッチや野球観戦など距離があっても近寄れないときは10倍程度だと物足りなくなる。
しかし10倍双眼鏡でも手持ちだとブレでかなり見づらいというのに、18倍なんて倍率になると三脚使用が当たり前で手持ちではもうプルプルで見れたものではない。
CANONの防振双眼鏡、18×50ISはカメラレンズでお馴染みの手ブレ補正機能が付いていて、スイッチを入れると細かいブレが無くなって快適に覗いていられる。
対物レンズ口径は最大級の50mmあり、全範囲歪みなくクリアに見える。所有している他の双眼鏡は周辺部は歪んだり解像していないのだが、コイツは別モノレベルですごかった。さすがはCANON。※私はCANON党だ。
みなさんも衝動買いすることがあるとは思いますが、それが撒き餌的商品だとしたらとんでもないことになりますのでご注意を・・・。
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